第3回野鳥観察会 冬の野鳥に会いに行こう

12月8日(日曜日)晴れ
この日は冬らしい寒い朝になりました。一般参加者が子供1人を含む20名、それに講師1名、スタッフ11名の総勢32名での観察会となりました。
9時30分の受付開始でしたが参加者の集まりが早く、前倒しでスタッフ紹介、コース説明、注意事項の説明を行いました。今回は初めに、この日観察が期待される鳥をピックアップ。写真と鳴き声を紹介してスタートしました。


表登山道を登っていくとまずは元気なヒヨドリの声がお出迎え。その先ケーブルカーの線路の向こうのモミジにエナガ、メジロ、シジュウカラの混群が。皆さんその場にくぎ付けとなり双眼鏡で食い入るように観察しました。


口々に可愛いとテンションが上がり幸先の良いスタートでした。しかしその後は声はすれどもと、なかなか出会うことができませんでした。
鳥は一般に繁殖期である春から夏にかけてさえずることが多く、冬はほとんど地鳴きなのです。


帆柱稲荷まで歩き、一旦ケーブルカー山麓駅に戻り山上へ。四季彩ロードから皿倉平、薬用植物園を周りビジターセンターで昼食休憩をとった後、梅野講師の皿倉山で遭遇した鳥や動物のスライドを使った講義を聴きました。
最終的に鳴き声のみも含めて14種類の出会いとなりました。鳥はなかなか姿を見せてはくれませんでしたが、皿倉山の美しい紅葉を満喫していただけたようでした。参加者の皆さんお疲れ様でした。

紅葉の皿倉、河内の山・里歩き

11月16(木)、曇り空の下で「紅葉の皿倉、河内の山・里歩き」が開催され、一般参加者36名が集まりました。今年の紅葉は少し遅れ気味でしたが、所々に見える赤や黄色の色付きに、参加者の皆さんからは感嘆の声があがりました。

最初の急登となる洞見平までの道中、だんだん広場から登り始めると、息が上がるような道のり。それでも、たどり着いたフユサクラ広場では山中の静けさの中に赤いモミジと白いフユサクラが美しい対比を見せており、参加者たちはしばし足を止めて景色を堪能しました。

カエデの森やさくら広場にあるドウダンツツジも紅葉が始まったばかり。東河内登山道では、前日の雨で滑りやすい道に注意を払いながら、皆で声を掛け合い慎重に下山しました。空腹を感じ始めたところで長い西河内林道を進み、アジサイの湯を目指します。

アジサイの湯ではおいしい食事で体力を回復。全員が元気な笑顔で「集合写真」を撮影しました。午後の部最初の見どころである「ギンナン山」では、紅葉の見頃がもう少し先といった様子でしたが、そこからは奥田の里歩きへ進行。沿道に咲く小さな花々や田んぼに立つ案山子を楽しみつつ市瀬峠でひと休みし、最後は爽健の森を一気に登り切り皿倉平へ到着しました。

全員が無事10kmを歩き切り、ここで一次解散。三分の二ほどの参加者がスタート地点である銅像広場までさらに下山し、最終的に全行程12kmを完歩しました。所要時間は6時間28分。この充実した山旅は、参加者たちの満足げな表情に表れていました。

紅葉を楽しみつつ心地よい疲労を味わう素晴らしいイベントとなり、自然と歩く喜びを再確認する一日となりました。

小鳥が喜ぶ実りの秋ー植物観察会

先日の台風で開催が危ぶまれた「植物観察会」でしたが、幸いにも当日は一転して快晴となり、秋の心地よい空気に包まれた一日となりました。今回の観察会には香月茂樹先生を講師としてお迎えし、11名の参加者と6名のスタッフを含む総勢18名での実施となりました。

観察会はまず座学から始まりました。香月先生がご準備くださった資料を使い、野鳥とその食餌植物の関係について学びました。先生の豊富な知識に支えられた話は、具体的なエピソードや豆知識が散りばめられており、参加者の皆さんは真剣に、そして楽しみながら耳を傾けていました。

座学の後は、薬用植物園を通り、皿倉平へと散策。チャノキやサラシナショウマが満開を迎えており、秋の自然が豊かに感じられました。また、アオキ、カマツカ、マツ、オオバヤシャブシなど、野鳥が好んで食べる実も多く見られました。香月先生は、これらの植物や樹木が持つ効用について、歴史的な背景や生息地域まで踏み込んで解説され、参加者の興味を引きつけていました。

秋の彩りと野鳥たちの食糧が豊富に揃ったこの季節。香月先生のお話に触れることで、身近な植物への理解がさらに深まる素晴らしい一日となりました。

清掃登山

今回の参加者には一般参加者9名(うち初参加6名、高校生男子2名)、愛護会スタフ17名が含まれていました。

ある市内企業の清掃登山も同時開催の予定でしたが、直前に中止となったようです。天気の心配もありましたが、幸い清掃登山中は雨が降らず曇りのままでした。そのためゴミも拾いやすく、予想以上に多くのゴミを回収することができました。

また、今月から愛護会の正会員となった5名の方も参加され、自己紹介を兼ねた会話が和やかに交わされていました。スタッフも一般参加者に気を配り、声をかけながら一緒に清掃登山を楽しむ姿が見られました。結果、全員無事にビジターセンターまで登り切ることができました。