初夏の大蔵・国見登山道コースめぐり

2024年6月16日(日)、最高気温25℃が予想される初夏の日に、総勢55名が参加する登山イベントが開催されました。参加者は一般35名(うち当日欠席者1名)、スタッフ12名、研修生8名の構成でした。北風が2~3mの涼しさを提供する中、帆柱稲荷神社参道からサイクリング道路を通り、丸山台を抜け、大蔵登山道を目指しました。

登山道は、色づき始めたアジサイやたわわに実ったビワの実が迎え、眼下には洞海湾や北九州の街並みが広がり、参加者たちの会話も弾みました。茶臼城址を過ぎるあたりから尾根道は次第に急登となり、一部の参加者に遅れが見られましたが、心配していた熱中症の症状を示す人はおらず、無事に全員が予定通り12時30分頃に皿倉山頂に到着しました。

山頂に向かう途中で見た岩割桜の力強さ、登山道から遠望する関門海峡から小倉の景観、登山道わきに咲くウツボグサやトラノオなどの可憐な花々が、頂上を目指す登山者たちの背中を押しました。快晴となった頂上での昼食タイムは楽しく、皆が疲れを忘れるひとときでした。

下山路では国見岩の眺望を楽しみました。すっかり緑が濃くなった国見岩登山道は、疲れた足に優しく、参加者とスタッフとの会話も途切れることなく続きました。そして、15時丁度に全員が無事に出発地のケーブル麓駅に帰着しました。

今回の登山イベントは、自然の美しさと初夏の爽やかな気候を楽しむ素晴らしい機会となり、参加者たちの心に残る思い出となりました。参加してくださった皆様、そして運営に尽力してくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

初夏の山 紫陽花白く 人集う

本日は帆柱自然公園愛護会主催の植物観察会を開催しました。晴れ涼しげな初夏の朝、一般参加者10名、スタッフ11名、研修生10名が参加しました。

アジサイはまだ咲き始めで、白色の花が目立ちました。

他に観察された植物は、オオヤマレンゲ、ウノハナ、ヤマボウシ、ハコネウズキ、エゴノキ、ガマズミ、コガクウズキなどでした。

参加者の皆さんは一生懸命にメモを取り、写真撮影をしていました。初めて参加された方が2名おり、次回もぜひ参加したいとのことでした。

第1回野鳥観察会

5月18日土曜日、受付時間の8時30分より早く熱心な参加者8名が集まってくれました。この日はスタッフ7名と日本野鳥の会北九州支部の梅野講師に加え、ボランティア研修生4名も参加して総勢20名の観察会となりました。
まずは初心者の方には双眼鏡の取扱い方を丁寧にレクチャーした後、いくつかの注意事項やコースなどを説明しました。鳥を驚かせないように静かにゆっくり動作することが大切です。


9時に皿倉山ケーブルカー山麓駅を出発。表登山道から帆柱稲荷神社方面を歩くと、時折キビタキやメジロ、ヒヨドリなどのさえずりが聞かれましたがその姿を見ることはできませんでした。その後ケーブルカー山麓駅に戻りケーブルカーで山頂に登りました。ケーブルカー山頂駅から皿倉平、薬用植物園その先まで歩き、また皿倉平に戻りそこで昼食となりました。みんなで昼食をとっているとホオジロとカワラヒワが電線にしばらく止まって美しい姿とさえずりを披露してくれました。私達にとっては最高のご褒美となりました。
昼食後はビジターセンターで梅野講師が撮影した皿倉山の鳥たちの写真を見ながら鳥についての講義がありました。
爽やかな5月の皿倉山を歩き、啼き声のみも含め19種の鳥を観察することができました。自然の中で一生懸命生きて命をつないでいる鳥達に思いをはせることができた1日となりました。

「薫風の河内林道・湖畔歩き」(健脚コース)

薄曇りの20℃程度の心地よい気温の中、総勢45名、3つの班に分かれて皿倉平を目指しました。急登が続く煌彩の森は、その名の通りの美しさを誇り、心が奪われました。

途中、一名の体調不良者が出ましたが、事前に準備していた熱中症対策用のOS1等を供給しながら、何とか全員を皿倉平まで導くことができました。この一名は皿倉平で離脱し、ケーブルカーにて下山しましたが、残りの私たちはそのまま進みました。

皿倉平での休憩を終え、東河内登山コースを下り、河内貯水池のサイクリングセンターへと向かいました。サクラやツツジが終わった後のこのルートは、ちょうど花々の少ない時期でしたが、参加者同士の賑やかな会話がその見所不足を補ってくれました。予定通り昼食地点のサイクリングセンターに到着し、ほっと一息つくことができました。

午後には、河内貯水池の周回コースを進みました。真紅の眼鏡橋は最高の写真スポットで、ここで集合写真を撮影。橋のたもとには香り高いトベラの花が咲き、その周りを舞うアオスジアゲハの姿に心を奪われました。また、堰堤では河内貯水池の歴史を紹介し、先人たちの残した産業遺産の造形美を味わうこともできました。

堰堤を越えると、綺麗なユリの花が咲いていましたが、ここから先は長いサイクリング道路が続く耐久レースのような道程でした。それでも、参加者同士が互いに励まし合い、ほぼ予定通りの時間にケーブル駅に帰着することができました。長い健脚コースに耐え抜いた達成感は、何物にも代えがたいものでした。

この一日を通して、自然の美しさと仲間との絆を深めることができました。健康のための挑戦は、私たちに新たなエネルギーをもたらしてくれました。次の冒険に向けて、また一歩前進です。