「修験者の道を訪ねる山歩き」

9月18日、猛暑日の予報が出る中、一般参加者27名、スタッフ12名で「修験者の道を訪ねる山歩き」が実施された。ルートは「煌彩の森」を皿倉平まで 登り、権現山のキャンプ場で昼食、その後権現山頂にある鷹見神社奥宮をスタートして、権現山~行者の森に立ち並ぶ鷹見神社12宮を めぐる山歩きである。

32℃を超えると熱中症のリスクが急に高まる為、各班のルートタイムは標準値の70%以下に設定し、休息と給水、そして 参加者全員で互いの体調をチェックし、励ましあいながら猛暑の中での夏山登山の無事故完遂を目指した。

途中同行した愛護会 ボランティア研修生2名が体調不良で離脱したが、82歳の最高齢者を筆頭に、70代、60代を中心とする27名の一般参加者は全員、普段の 鍛錬の成果を発揮して、スタッフと共に無事に解散地鷹見神社まで賑やかに談笑しながら完歩した。

猛暑の中の登山は高いリスクを伴うが、不断の体力つくりと、酷暑の夏山登山対策を講じて、温暖化の時代の山歩きを楽しむ一日となった。

第5回 ほばしら探検隊 「森も木も生きている! 野鳥観察・植物で遊ぼう」

2024年9月15日、第5回ほばしら探検隊が開催され、探検隊に参加した小学生19名が集合しました。今回のテーマは「森も木も生きている! 野鳥観察・植物で遊ぼう」で、自然を感じながらの活動がメインとなりました。

まず最初に研修室で双眼鏡の使い方を学びました。初めて双眼鏡を使う子どもたちもいて、全員が楽しみながら練習できました。双眼鏡を手に持ち、いよいよ観察のために山頂へ向かって出発しました。

しかし、残念ながらこの日は期待していたハチクマ(渡り鳥の一種)は現れませんでした。それでも、皿倉山にやって来る様々な野鳥について写真を見ながら説明を受け、自然についての学びを深めることができました。

山頂に到着すると、深い霧が立ち込めており、霧の中での探索は子どもたちにとって貴重な体験となりました。霧が漂う幻想的な風景の中、草むらでウサギのフンを発見。野生のウサギがこの近くに住んでいることを感じさせ、子どもたちの興味をさらに引き立てました。

その後、草笛や草相撲などの自然を使った遊びを行い、自然と触れ合う楽しさを存分に味わいました。

山頂から戻った後は、ビジターセンターで昼食を取り、午後は室内でゲームなどを楽しみました。野外活動とは異なるリラックスした時間を過ごし、探検隊のメンバー同士もより親しくなれたようです。

今回の探検では、残念ながらハチクマに出会うことはできませんでしたが、子どもたちは自然との触れ合いを楽しみ、貴重な体験をすることができました。次回の探検隊では、もっと多くの野鳥に会えることを期待しています。

森のカルチャー(草木染・クサギ・くちなし染)

秋晴れの9月12日、森のカルチャー「草木染め教室」が開催されました。今回は、クサギとくちなしを使った染め体験。一般参加者7名、研修生5名、そしてスタッフ6名が集まり、自然の色彩を楽しむ時間を過ごしました。

朝10時半、スタッフの挨拶で教室が始まりました。まずは、クサギとくちなしの染料作りから。参加者の皆さんは、染料が煮出される間に、どんな色やデザインにしようか、わくわくしながら考えていました。

今回の特徴は、3色の染め色を楽しめたこと。クサギからは青、くちなしからはオレンジ、そして両者をミックスするとグリーンに。参加者の皆さんは、それぞれ工夫を凝らし、輪ゴムで絞ったり、グラデーションを作ったり、結び染めにしたり。中には3色全てを使う大胆な挑戦をする方も!

印象的だったのは、家族3人で参加された方々。特に、お父さんの熱心な姿が目を引きました。娘さん(女子高校生)と一緒に、真剣に作業する姿は、とても微笑ましかったです。

毎回、どんな色が出るか心配になるというスタッフの方々。でも今回は、みなさんの作品が美しく仕上がり、ほっとした様子でした。参加者の皆さんの笑顔を見ていると、自然の色彩の魅力を改めて感じる1日となりました。

染め作業の合間には、レモングラスと藍のハーブティーを試飲。自然の香りと味わいに、参加者の皆さんからは「美味しい!」という声が聞こえてきました。

草木染めは、毎回違う表情を見せてくれる奥深い世界。次回はどんな発見があるのか、今からとても楽しみです。皆さんも、ぜひ次回の「森のカルチャー」にご参加ください!

森のカルチャー教室

本日の内容は子供達の草木染めでした。参加者は、おじいさんと2年生の男の子の1組でした。少ない人数だったので、しっかり準備を教えることができました。

男の子は1人だけだったので、ちょっと緊張していたみたい。でも、それがかえって良かったんです。私たちは彼に丁寧に説明することができましたから。

使ったキャンバス地の袋は、前もって豆乳に浸して乾かしておいたものです。染める材料には、去年とったくちなしを冷凍して保存しておいたものを使いました。

作業の中で、ペットボトルキャップをキャンバス地で包んで、輪ゴムで絞って模様を作るというステップがありました。すると、鮮やかな黄色に染まり、素敵な模様ができました。輪ゴムを外す瞬間は特に楽しくて、男の子もとても楽しそうでした。輪ゴムを外すと、予想通りの模様が現れ、彼の顔には大きな笑顔が広がりました。

少ない人数だったからこそ、みんなでじっくりとものづくりを楽しむことができました。参加者が少なかったことが、かえって良い思い出になりました。