春風とともに帆柱山へ(健康登山)

4月2日、澄み渡る青空のもと、満開の桜が優雅に揺れるケーブル山麓駅に29名の参加者と16名のスタッフが集まった。春の訪れを感じながら、一行は帆柱稲荷神社へ向かう。そこへ続く石段はなかなかに険しいが、新緑と色とりどりの花々に励まされながら足を進める。

帆柱神社登山口から登山道へと入ると、真紅のツバキが道端に散り、鮮やかなコントラストを描いていた。国見岩ルートに合流すると、ヤマザクラやオオシマザクラ、コブシの花があちこちに咲き誇り、まるで歓迎してくれているかのようだった。

洞見平では満開のアセビが目を引き、参加者は思わずカメラを手に取り、シャッターを切る。その後、河内貯水池別れにさしかかると、鮮やかな黄色のレンギョウが道行く人々の目を楽しませた。

イチイガシ(北九州の木)の森を抜けると、そこには白寿の桜が静かに佇んでいた。今年はまだ蕾のままであったが、その存在感は健在だった。さらに進み、さくら広場へ到着すると、満開の枝垂れ桜が風に揺れながら、私たちを優しく迎えてくれた。

一行はフユザクラ広場を抜け、国見岩から皿倉山頂へと登る。山頂では、小倉市街地や関門海峡を一望できる絶景が広がり、その美しい景観を背景に集合写真を撮影。春の光に包まれながら、皆の笑顔が輝いていた。

午後の行程では、権現周回路を巡った。大島桜はまだ固い蕾のままで、その開花には少し時間が必要なようだったが、それもまた自然のリズム。今回の登山では、多くの春の風景を満喫することができ、一行は満ち足りた気持ちでケーブル山麓駅へと下山した。

美しい山並みと花々、そして仲間たちとの心温まる時間。再びこの場所で再会する日を約束しながら、それぞれの帰路についた。

蝋梅の香りに和む登山道 健康登山

本日の健康登山は、煌彩の森から皿倉平へ登り、そこから権現周回路を西回りで半周し、九州自然歩道を経て市瀬峠、田床峠へと進む健脚コース。中河内林道を経由し白木谷に出て、解散地の小嶺台バス停までの道のりは12kmを超える。

天候には恵まれたものの、寒気の影響で皿倉平では気温マイナス2℃と厳しい寒さ。昼食地の八又の桜周辺では寒風が吹きつけ、震えながらの昼食となった。白木谷に入ると風はやみ、参加者38名、スタッフ13名は元気を取り戻し、期待を膨らませながら枝垂れ梅に向かった。しかし、今年の梅は続いた寒波の影響で、まだ固い蕾のまま。それでも、蝋梅の黄色い花びらと甘い香り、そしてマンサクの花が一行の心を温めてくれた。

花のない白木谷梅林ではあったが、ここで全員笑顔の集合写真を撮影。最後は、畑貯水池の湖面に輝く水の煌めきに励まされながら、51名の大登山隊は落伍者なく、無事に小嶺台バス停まで完歩した。

冬晴れに ごみ拾う手も あたたかく(清掃登山 ガイド部)

1月26日、一般参加者15名、スタッフ13名が集まり、集合場所の「ふもと食堂」前は日陰で肌寒い状況でした。途中、強めの風が吹き冷たかったですが、天気は晴れており、この時期としては登山に適した日和でした。

今年初めての清掃登山でしたが、2合目付近や皿倉平周辺にはゴミが多く散乱していました。初日の出を見に車で訪れた一部のマナーのない方々が残したのではないかと想像し、少し怒りが湧いてきました。

参加者の協力のもと、多くのゴミを回収できましたが、ガードレール下の崖にはまだゴミが残っています。危険な場所には立ち入らないよう、十分に注意喚起を行いました。安全が最優先です。

最後に、本日のご協力への感謝と、今後の参加をお願いして終了しました。

また、鏡開きのぜんざいが振る舞われ、温かいサプライズとなりました。参加者の皆さんもおいしく召し上がったのではないでしょうか。

健康登山 ー 雨上がり 小雪ちらつく 縦走路

朝方まで降っていた雨がようやく上がり、小雪がちらつく重い雲の下、一般参加者24名、スタッフ14名で帆柱四山縦走の一日が始まりました。

煌彩の森から旧ふれあいの家を経て表登山道に入り、四合目花尾分かれから花尾山へ向かいました。花尾城の歴史を感じさせる竪堀や石塁、石組み井戸を巡り、たどり着いた花尾山頂からは予想以上に視界が開けており、響灘の向こうに微かに沖ノ島の島影も望むことができました。

次第に冷たい風が強まる中、帆柱の辻を経て二座目の帆柱山を踏破し、下山途中で風よけをしながら昼食を取りました。昼食時に冷えた体を温めるには、権現山への登山路の適度な上りがちょうど良い運動となりました。権現山頂では、昨日まで融け残っていた雪がすっかり消え、そこからの眺望もまた疲れを癒すに十分でした。

最後の皿倉山山頂は寒風が厳しかったものの、射し始めた陽光に照らされた関門海峡や小倉の街並みが間近に見え、その美しさが印象的でした。下山路は国見岩コースを通り、山茶花の赤い花が散り落ちた山道を進みました。参加者38名全員が15時40分に完歩し、10kmを超える行程を寒さに負けずに歩き抜いた参加者たちは、満足げな笑顔でそれぞれの家路につきました。