先日の台風で開催が危ぶまれた「植物観察会」でしたが、幸いにも当日は一転して快晴となり、秋の心地よい空気に包まれた一日となりました。今回の観察会には香月茂樹先生を講師としてお迎えし、11名の参加者と6名のスタッフを含む総勢18名での実施となりました。
観察会はまず座学から始まりました。香月先生がご準備くださった資料を使い、野鳥とその食餌植物の関係について学びました。先生の豊富な知識に支えられた話は、具体的なエピソードや豆知識が散りばめられており、参加者の皆さんは真剣に、そして楽しみながら耳を傾けていました。
座学の後は、薬用植物園を通り、皿倉平へと散策。チャノキやサラシナショウマが満開を迎えており、秋の自然が豊かに感じられました。また、アオキ、カマツカ、マツ、オオバヤシャブシなど、野鳥が好んで食べる実も多く見られました。香月先生は、これらの植物や樹木が持つ効用について、歴史的な背景や生息地域まで踏み込んで解説され、参加者の興味を引きつけていました。
秋の彩りと野鳥たちの食糧が豊富に揃ったこの季節。香月先生のお話に触れることで、身近な植物への理解がさらに深まる素晴らしい一日となりました。